

VIX投資や恐怖指数投資などと言われたりしますが、実は、VIX指数に投資をすることはできません。
巷でVIX投資や恐怖指数投資と言っているのは、VIX指数に関連した金融商品に投資することなんですね。
具体的には、VIX指数に連動するように設計されたVIX先物や、このVIX先物を対象にした金融商品(ETF・ETN)を売買することになります。
VIX投資をする際の各金融商品の特徴とは
VIX投資におけるVIX先物とは

各商品の特徴を理解するには、まず『先物』についての理解が必要です。先物の仕組みを押さえていないとETF・ETNなどの投資商品が理解できませんので…(;’∀’)
『先物』とは読んで字のごとく『先(の)物』で、投資対象の先物(将来の商品)を取り引きすることです。






先物取引のイメージは掴めましたか?
先物取引の特徴の一つは『期限が設けられている』ことです。1カ月ごとに取引期限が設定され、期限が近い順から第1限月(げんげつ)、第2限月…と呼び、別の限月を同時に取引することも可能です。
下の画像は、2019年3月~4月のVIX先物のチャートですが、VXK19(青色:2019年4月が期限のVIX先物)、VXM19(赤色:2019年5月が期限のVIX先物)が同時に取引されていることが確認できますよね。
ちなみに、先物の期限が近いものを『期近(きぢか)』、遠いものを『期先(きさき)』と呼ぶこともあります。
このように先物には、通常の株式投資にはない独特の用語があるんですよー。
VIX投資におけるETF・ETNとは

VIX関連のETF・ETNは数多くあり、たいていはVIX先物に連動することを目指したものが多いです。
例えば、国際のETF VIX短期先物指数(東証:1552)は、円換算したVIX短期先物指数に連動するように、GMOクリック証券の『米国VIブルETF』は、『ProShares Trust Ultra VIX Short (UVXY)』に連動するように設計されています。
投資商品の中には『Short-Term』『Mid-Term』のように、期限の異なる指標に連動するように設計されている場合があるので、間違って売買をしないよう注意が必要です。
また、もし気になるETFやETNがあれば、投資する前に目論見書を必ず確認し、どのような商品なのかをしっかりと把握しましょう。
VIX関連ETNでは、たった1日で資産の9割が吹き飛んだなんて事例もありますので…。
★もっと詳しく→[VIXETNで地獄を見た話]準備中
VIX投資における投資信託とは


まとめ
ここまで長く説明してきましたが、VIXに投資できる金融商品の中でVIX投資郎が1番オススメなのが『VIX先物』です。
その理由としては、結局のところ、ETFやETNはVIX先物に連動する商品であって、VIX先物を取引すれば事足りるんですよね。
ハイレバレッジ系やインバース系など、ETF・ETNにはバラエティーに富んだ商品が設計されているので、このような商品を取引したいならアリかもしれませんが、これらには上場廃止リスクや償還リスクがあることをお忘れなく…。
